「楽しさ」のパワーとは？
＜サッカー編＞
楽しさのパワーを見つけた高校時代
高校の頃だ、進学校・県立木更津に入学したのはいいが、受験勉強が嫌になって、自分の本当にやりたいことを追求することにした。
サッカーと音楽と哲学である。
（そろそろ、本物を追求しなくては・・・）
中学サッカーは、日本代表の玉田圭司選手の恩師・本田裕一郎先生に３年間教わったのだが、当時はどうしても根性でやるサッカー・・これに反発して、楽しくなければスポーツではないと考え始めた。
というわけで、高１の時、サッカー部に入部したが、根性でやるサッカーを感じたので、１学期で退部、音楽を始めた、ドラムだ。さらに高１の夏は、ママチャリで千葉県一周のサイクリングに挑戦。（ただ走るだけ、いままでの価値観を全部ぶち壊した・・・目も眩むような自由だ。）
そして、２年夏まで、音楽と哲学ばかりやっていたが、仲間がどうしても、サッカー部に戻ってこいと誘ってくれるので高２の秋暮から、サッカー部に戻ったのである。（この時は、もう２年主体であった。）
サッカー部は同好会から昇格したばかり、監督はサッカーをやったことがない数学の先生、生徒だけの運営である。しかし、この生徒だけでの運営環境だからこそ、徹底した話し合いが生まれた。
そして、楽しさのパワーは「ブレンストーミング」の中で発見した。
ブレンストーミングとは、ある目的を達成するためにとことん話し合うことである。
必ず発言しなければならない。しかも発言には具体性が要求され、責任がともなう。
他の発言を否定した発言をする場合は、必ず代替案をもち、単なる否定は許されない。
まあ厳密に、このようなルールを、当時（1976年）自覚したり、表明していたわけではないが、こんな空気の中、17歳を中心とした我々が、皆で合意したプランの役割と責任を果たし抜くという楽しさを掴むことになったのである。
で、戦績は・・
①南房総大会優勝（突如）、私は優秀選手賞を突然貰った、復帰して2～3ヶ月で・・
②３年春のインターハイは県準優勝（決勝で習志野に負けただけ）
③インターハイ関東大会は一回で破れてしまった厚木高校に2-1で、まさかの全校をあげての応援にビビッた、自分の為にやっていたサッカーが、学校みんなのサッカーになった。
同好会あがり、ご予算少々の我々には、あまりの変化に闘志が全開できなかったね。みんな同じ感じでダメだった。
あの変化を、客観的に理解して、得点することに集中させるリーダーシップは、さすがに生徒だけではできなかったんだね。
④夏は、恒例「高校冬の全国大会」へ向けてのリーグ選でなんと世界の市立船橋を破って・・当時の（＾＾；、最後は強豪・八千代を破ってベスト４（17才前後の生徒の運営だけでなぜここまでやれたのか・・それが真の楽しさの力だ）、秋の準決に進むことになった。
サッカー部OBの浜田靖一先輩からは「よくやった」とねぎらってもらいました。
しかも私は国体候補に選ばれた、復帰して１年たっていないのに県のベスト選手２２に選ばれてしまった。しかし、そうはうまいことは続かない選考会前日、パス練中にボールの上につま先が乗って足をギクリとくじいてしまった。絶頂の中で不運というものを味わった。
選考会当日は、捻挫した右足首をかばいながらのプレー、さらに習志野のフォクツと言われるライトバックに潰され、ベスト１５には入れませんでした。
⑤冬の大会への決戦は、みんな大学受験、これ以上勝つことに意欲を失って秋は、千葉経済に散々やられてベスト４で終わりとなった。テレビに出れたのがせめてもの成果という感じだった。
恩師の本田先生にも、生意気な手紙を書いたのを覚えている
「サッカーは楽しくなければならない」と気づきました。
この高校時代に「楽しむ」ということがいかに能力を引き出す上で重要かということを教えてくれたのです。
☆木高イレブン
