「映像ホームページの活用法」その2

「映像ホームページの活用法」その2
※月刊 商工埼玉2009年3月号 ほっとコーナー(掲載)

(協)さいたま総合研究所
理事 WEBマスター
黄倉 光治
http://sketto.com/

今回は販売の難所を突破する映像HPの活用法の2回目
前回はソニーの盛田昭夫氏の言葉からマーケティングにも発明が必要だということと、発明的マーケティングの一つとして映画映像の活用があることをノーベル平和賞受賞したゴア氏の快挙例を挙げ、販売における映像活用のメリットを項目的にあげました。今回はもっと具体的にお客様の声というテーマで映像ホームページがどのように活用できるか、ユーチューブやオーバチュアのことも絡めて述べてみます。

■お客様の声の重要性
お客様の声とは?
自社のサービスや商品を購入してくれたお客様に
「たくさん同じようなか会社がある中でなぜ、我社のサービスや商品を購入したのか」を語ってもらうことです。
自分の会社の商品やサービスをいくら自分で賛嘆し、説明しても、お客様は「売り込みしている」という見方から離れることはできません。
しかし、同じ立場であるお客が、語っていることには耳を傾けます。
インターネット上では同じようなサービスや商品を購入した方のお客様の声が多数あり、多くの方はそのユーザの声から商品やサービスの品質を判断しています。いい例としては価格ドットコムのサイトの口コミ情報をみると多くの方が他のユーザーの言葉を読んで購買基準としていることが良く分かります。
また社会心理学でも「社会的信用性」に人は説得されるということが述べられています。(参考:「影響力の武器」―なぜ、人は動かされるのか)

つまり、【お客様の声というのは、購買基準の重要な要素】になっているのです。

このお客様の声を動画流すことができたらどうなるでしょう。

■第三者が取材する「お客様インタビュー」動画
じつは、お客様の声を映像で流すという手法はすでに効果が実証済みです。お客様の動画はアメリカから発したTVショッピングで必ず出てきます。
この商品を使用してこのように変わったんだということを嬉しそうに語っている映像を皆さんもご覧になったことがあるでしょう。
このような効果の高いお客様の声を、インターネットがブロードバンド化したことによって個人でもTV局なみに発信することができるようになりました。それが映像ホームページの最大のメリットです。
また、映像は言葉と違って表情とか、声のトーンとか言葉では伝えられない情報が発信されますので、嘘を言おうとしてもすぐにバレてしまいます。
こんなことがありました、新聞店の求人を募集するページで従業員に、何故この店で働こうとしたのかを語ってもらうというチャレンジをしました。
所長から提案された従業員は「やらせ?」と思った人もいるでしょう。
しかし、さいたま総研スタッフが第三者としてインタビューする設定で行うと承諾してくれる従業員が出てきました。私は、撮影前の開口一番
「嘘は言わないでください、本音で結構ですから何でも語ってください」とお伝えして「なぜ、この店で働こうと思ったか」を語ってもらいました。
すると、意外な答えやそれに反応して自然と笑いが出るセッションになったのです。
求人サイト(NSN新小岩様)
この経験から、お客様の映像は「第三者のインタビュー形式」が合うことに気がつきました。

■コンテンツの次は広告
さて、お客様の声の動画を配置したら、次は広告です。いくら優れたコンテンツがあっても見てもらえなければ存在価値はありません。
私はオーバチュアを勧めています。日本のネット市場ではYAHOOのオーバチュアの利用がまだ多いからです。
インターネットで商品やサービスを探す人はYAHOOやGOOGLEなどの検索サイトで、必要な商品名やサービス名や病名などのキーワードを入力し情報を探しています。そしてリストアップされた情報の上位を見ていきます。2chなどのQ&A掲示板系、ブログ、ミクシーなども活用されていますが、売り手が自由に情報発信できるのはオーバチュア、アドワーズ広告と最近の注目されてきているコンテンツ広告というものになってきます。
もう一つ重要なのはユーチューブ、これは無料で動画が登録でき、しかも携帯電話動画にも無料で変換してくれる非常に有効なツールです。
広告についてはまた次の機会に譲ります。

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